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パーキンソン病 | どんな病気?症状や原因を解説!【福祉住環境コーディネーター】

パーキンソン病とは

パーキンソン病とは脳の障害によって運動の指令が全身にうまく伝わらなくなって、からだの動きが不自由になってしまう難病です。

老人でなる方が多いですが、若い人でも発症します。

パーキンソン病の原因

パーキンソン病の原因は脳内のドパミン神経の減少です。

パーキンソン病になるとドパミン神経が減少し、運動の指令を伝えるドパミンが十分に作られなくなります。

それによって、運動の指令が全身にうまく伝わらず、体の動きに障害が現れてしまいます。

ドパミン

運動の指令を全身に伝える神経伝達物質。

ドパミンは脳内の奥にある「黒質」にある「ドパミン神経」で作られる。

出典:https://www.nmp.co.jp/public/pk/index.html

パーキンソン病の主な4つの症状

パーキンソン病になった場合に現れる代表的な症状は以下の4つです。

  1. 振戦
  2. 筋固縮
  3. 無動
  4. 姿勢反射障害・歩行障害
出典:http://dbs-chiryo.jp/usefulinfo/report06/
この4つの運動障害の症状をパーキンソン病の「四徴」といいます

①振戦

静止しているときに手足が小刻みに震えます。片側の腕(手)から症状が出ることが多いです。

②筋固縮

筋肉がこわばって体がうまく動かせなくなります。手足を曲げようとすると、ガクガクとした抵抗を感じます。

③無動

動き出すのに時間がかかり、ゆっくりとしか動けなくなります。

また、まばたきの回数が減って表情が乏しくなったりもします。(仮面様顔貌)

④姿勢反射障害・歩行障害

体が傾いたときに反射的に姿勢を立て直すことができずに、転びやすくなります。

また、歩行障害はおもに次の4つの症状が現れます。

  • すくみ足…歩こうとしても最初一歩が踏み出せない
  • 小刻み歩行…小さな歩幅でしか歩けない
  • すり足歩行…かかとを地面から離して歩けない
  • 前方突進歩行…歩き出すとペースが速くなり止まらなくなる

治療

パーキンソン病の治療は、ドパミンを補充して症状の軽減を図る薬物療法が中心です。

治療に使用される薬は主に2つあります。

  • L-DOPA…脳の血管を通過して、脳内に入るとドパミンに変わる
  • ドパミンアゴニスト…線条体のドパミンを受け取る受容体に結合してドパミンのように働く

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病を進行を遅らせるためには、薬物による治療とあわせて重症度に応じたリハビリが重要です。

重症度分類

パーキンソン病の重症度の判断するには、ホーンヤール(H-Y)の重症度分類が用いられることが一般的です。

ステージⅠ ・身体の片側のみ障害がみられる
・軽微な機能低下
ステージⅡ ・身体の両側に障害があらわれる
・姿勢の変化が明確になる
・日常生活がやや不便に感じる
・平衡障害はない
ステージⅢ ・姿勢反射障害がみられはじめる
・身体機能は軽度から中等度に低下する
・日常生活では介護を必要としない
ステージⅣ ・重度な機能障害
・歩行や起立保持には介助を必要としない
・一部の日常生活で介助を必要とする
ステージⅤ ・臥床状態になる
・全面的な介助が必要

パーキンソン病のリハビリ

パーキンソン病は重症度に応じたリハビリが必要です。

ステージⅠ〜Ⅲ 動作能力の維持・向上が目的
・一歩の歩幅を広げて容易に止まれるように練習する
・意識して腕を振りながら歩く
・転倒に気をつけながら方向転換する
ステージⅢ〜Ⅳ 無動や寡動、姿勢反射障害への対応
・姿勢バランス訓練→ADL能力の維持
ステージⅤ ・廃用症候群の予防
・寝たきり防止
・嚥下障害への対応

生活上の工夫

パーキンソン病で注意が必要なのは、廃用症候群の予防です。

日常生活のなかでできるだけ体を動かして、閉じこもりにならないように外出の機会をつくることが大切です。

また、パーキンソン病には症状の度合いが変動する特性(日内変動・週内変動)があるので、状況に応じて介助が必要かどうかを判断して、本人が自ら積極的に体を動かして生活を楽しむことが重要です。

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