医療

廃用症候群とは?原因や症状、骨粗しょう症との関係を解説!

廃用症候群とは?

廃用症候群とは、体を使わない状態が長く続くことで、心身の機能に病的な症状が現れることです。

過度な安静によって、筋力が低下したり筋肉や骨が脆弱になったり、全身にいろいろな症状が現れます。

廃用症候群の症状

筋肉 筋繊維が細くなって萎縮し、筋力・筋耐久性が低下する。(廃用性筋収縮
骨への負荷が少なくなると、骨量が減少し骨粗鬆症になる。
関節を動かさないでいると拘縮がはじまる。
皮膚 皮膚が刺激にさらされないと、褥瘡ができやすくなる。
心臓・血管 起立時の頻脈や起立性低血圧を生じさせる。
静脈に血栓ができて、それが肺の血管を詰まらせて肺塞栓を起こすことがある。
肺機能が衰えて、痰を出す力が弱くなる。
消化器 食欲不振や便秘になる。
泌尿器 寝たきりの排尿は残尿が多く、細菌の繁殖によって膀胱炎になりやすい。頻尿や尿失禁も招く。
脳・神経 脳を使わない状態が続くと、うつ傾向を招く。
骨粗鬆症

カルシウムが骨に沈着せず、骨量が減って骨萎縮が起こり、骨がスカスカになること。

拘縮(こうしゅく)

関節が硬くなり、可動域が制限されること。

褥瘡(じょくそう)

寝たきりなどで血流が悪くなることで、皮膚が赤くなったり、ただれたり、傷ができること。「床ずれ」とも呼ばれる。

廃用症候群の治療

廃用症候群は、進行させないこと、予防に努めることが何よりも重要です。

廃用症候群は進行すると、回復が不十分になるからです。

廃用症候群予防の基本は、体を頻繁に動かすこと、過度の安静臥床(がしょう)を避けること。

骨粗鬆症の予防は、薬物療法・運動療法・食事療法・日光浴

日光浴をすると、ビタミンDの増加カルシウムの吸収を高めることができる

廃用症候群のリハビリ

できるだけ早めに座位訓練や寝返り、起き上がりの訓練をはじめよう

廃用症候群の予防

早期離床早期歩行生活全般の活性化

体位変換 関節拘縮や褥瘡の予防
特殊寝台やリクライニング式車いすの利用 少しずつ体を起こすことで、起立性低血圧を防ぐ
ROM訓練 関節拘縮の予防
ADL訓練 筋力増強や関節可動域の維持改善、自立による介助量の軽減
起立性低血圧

長期間寝ていることで血圧の調節機能が低下して、立ち上がった時に脳貧血を起こすこと

ROM

関節可動域のこと

ADL

「Activity of Daily Living」の略で、日常生活を送るために最低限必要な習慣的動作のこと

尖足(せんそく)

足関節が足ぞこ側に屈曲、固定した状態

住環境の配慮

本人の心身機能のわずかな変化に対応できるように住環境に配慮する必要があります。

居室はリビングの近くに

家族内での孤立や社会的孤立を深めないようにする